母が圧迫骨折!家事が出来ない!初めてのヘルパーさん

介護のじかん
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母が圧迫骨折!家事ができない!初めてのヘルパーさん利用までの流れ

圧迫骨折をきっかけに、初めて介護サービスを利用することになった――そんなとき、家族として何を知っておけばいいのでしょうか?ヘルパーさんに頼れること、頼れないこと、そして家族にできることを整理しました。


圧迫骨折は、介護支援につながるきっかけに

高齢女性に多い「圧迫骨折」

圧迫骨折は、高齢の女性に非常に多い疾患です。主な原因は骨粗しょう症。一見元気だったお母さんが、突然「腰が痛くて動けない」と言い始めたとき、実は圧迫骨折だった…というケースも少なくありません。

実際にあったケース

私が関わった利用者さんでも、80代女性が圧迫骨折で入院し、退院後に家事ができなくなり介護申請に至ったケースが複数ありました。みなさん、それまでは自立して生活していた方々でした。


介護申請と認定はどうなる?

介護度とは?

介護保険サービスを利用するには、「どのくらい介護が必要か」を市区町村に申請し、要介護認定を受けます。
その結果が「介護度」で、全部で7段階あります。


🔹 軽い順にこうなっています:

  • 要支援1・2
     基本的には自立しているが、家事や外出などに一部支援が必要な状態。
     →「支援があれば生活できる」
  • 要介護1~5
     日常生活での介助が必要。数字が大きくなるほど、介護の量・重さが増えます。
     →「継続的な介護が必要」

🔍 ポイント

  • **要支援は“予防給付”**と呼ばれ、サービスの内容や使える時間数が限られます。
  • 一方、**要介護は“介護給付”**で、より幅広いサービスが利用できます。

※同じ「圧迫骨折」でも、痛みの程度や生活状況で介護度は変わります。
 一見「軽い認定」でも、制度上できることが限られるため、支援の計画を立てるときは注意が必要です。

圧迫骨折だけでは軽度認定が多い

介護認定を受けるには申請が必要です。圧迫骨折の場合、状態によって要支援1〜要介護2くらいの認定が出ることが多いです。
たとえば「痛みはあるけれど、基本的には自分でできる」場合は、要支援1など軽度に分類されることが多いです。


家族が知っておきたい「できること」「できないこと」

掃除ができないとき

「掃除すると腰が痛い」という声はよく聞きます。訪問介護では、週1回の掃除支援を組むことが一般的です。

注意点:

  • 同居の場合、掃除できるのは本人の部屋のみ
  • トイレや台所など共用部は掃除対象外(※例外あり)

買い物ができないとき

地域によって対応は異なりますが、基本的な対応は以下の通りです。

  • 要支援: 原則として買い物代行は利用できません
    (地域によって対応可の場合もあるので要確認)
  • 要介護: 訪問介護での買い物代行が可能(重い物を頼めます)
  • その他の工夫:
    • ネットスーパーや宅配弁当を家族が代行注文
    • スーパーの「荷物配達サービス」を活用

入浴に不安があるとき

浴室での転倒が怖い、腰をかがめるのがつらい――そんなときは、環境整備が第一です。

今後のことも考えて、住宅改修することも検討に入れてもいいでしょう。

福祉用具を設置することで、入浴しやすくすることもできます。
↓↓福祉用具をご紹介してます↓↓

自宅での入浴支援

  • 要支援:
    • 原則、入浴介助は不可(見守りのみ可)
    • 入浴準備や声かけなどをヘルパーが対応
  • 要介護:
    • 訪問介護による入浴介助が可能(1回約500円)

デイサービスでの入浴

デイサービスでは、リハビリの一環として入浴サービスも提供されます。利用料金に1回50円程度の加算がつくだけで、気軽に利用可能です。

※要支援の方は週1~2回の利用が基本なので、自宅での見守り支援と組み合わせて調整を。


圧迫骨折は「治らない病気」ではありません

痛みや不安から「このまま寝たきりになるのでは」と思ってしまう方もいます。でも実際には、骨粗しょう症の治療や生活改善を続けることで、回復して家事を再開される方もたくさんいます。

ただし、再発には要注意。無理をせず、補助具を使いながら動く習慣をつけることが大切です。


ヘルパーさんに頼れないこともある

「できないこと」はこんなにある

介護保険のルール上、ヘルパーさんができないこともたくさんあります。

項目支援できるか?
酒・たばこ・贅沢品の買い物
掃除(ガラス・換気扇など)
ペットの世話・掃除
家族の部屋の掃除
買い物(要支援・非対応地域)

ヘルパーにできないことは、家族の出番

このように介護保険サービスには「できること・できないこと」が決まっています。
出来ない部分を家族ができる範囲でフォローすることが、暮らしの安心にもつながります。
完璧でなくても、少しの手助けが大きな支えになります。

どうしても家族だけでは難しいときは、**自費サービス(有料)**を活用するのも一つの手。
必要なことに絞って使えば、負担を抑えながら、柔軟に支援を受けることができます。


地域包括支援センターは頼っていい場所

「何から始めたらいいか分からない」と思ったら、地域包括支援センターに相談するのが一番です。
介護保険やサービス内容は地域差があるため、地元の支援センターが一番詳しく、親身になってくれます。


まとめ|家族の支えが、お母さんの安心に

  • まずは地域包括支援センターに相談を
  • 圧迫骨折は、高齢女性に多く介護のきっかけとなる
  • 状態によって、要支援〜要介護の認定が下りる
  • 掃除・買い物・入浴など、サポートが必要になる場面は多い
  • ヘルパーさんにはできないことも多く、家族の協力が重要

お役立ちアイテムのご紹介(必要な方だけどうぞ)

圧迫骨折後のお風呂が不安な方におすすめの補助具をいくつかピックアップしました。
必要に応じてご活用ください。

▶︎【お風呂マット】浴槽内や洗い場に敷いて転倒予防

▶︎【浴槽手すり】浴槽に取り付けて、安心入浴。住宅改修より簡単。

▶︎【浴槽内イス】浴槽に入るときのステップとして。
または、浴槽内に座り込んだら立てなくなる場合に浴槽内に入れて使います。