子育てが終わって気づいた「新しい時間」
令和6年、長い子育てを終えて子供が大学に進学し、ついに私にも自分の時間が戻ってきました。
「これからはバドミントンに打ち込もう!」と思っていたのに、膝を痛めてしまい、手術が必要に…。
バドミントンができない間、何をしようかな~とぼんやり考えていたとき、ふと頭に浮かんだのが――「そうだ、バイク!」でした。
その瞬間、稲妻に打たれたみたいにピキーンと心が震えて、「どうして今まで忘れてたんだろう?」と、自分でも不思議になるほど。
長い間閉じ込めていた気持ちの封印が、風に吹かれてひらりと飛んでいったような感覚でした。
20代のころ夢中になっていたあの時間を、再び取り戻せるかもしれない。
考えただけで、ウキウキしてきました。
バイクは私の居場所だった
20代から30代前半まで、私はどっぷりバイクにはまっていました。
ツーリングもオフロードのレースも、仲間と走る時間も全部が楽しくて、「私の居場所」そのものでした。
でも子供ができる前、夫婦でバイクを手放してからは約20年。
「主婦がバイクに乗るなんて、ケガでもしたら、子供はどうなる?無理でしょ。」と思い込み、すっかりバイクから離れて暮らしてきました。
それでも心のどこかに「私は元ライダー」という自負があり、自己紹介でも「昔バイクに乗っていました」とつい言ってしまうほど。
アラフィフ女性、再びエンジン始動
ある日スイッチが入ったように「乗りたい!」という気持ちが爆発しました。
昔お世話になったバイク屋さんに行って話を聞くと、なんと当時一緒に走っていた仲間の女子たちは、今も現役でバイクに乗っているとのこと。
もう胸が高鳴って仕方ありません。
必死に昔の年賀状を探し、やっと友達の一人に連絡がつきました。話を聞くと、月に一度モトクロスコースでバイクを借りて走っているそう。しかもヘルメットやウェア、ブーツなど全身借りれるので、私のように何にも持ってなくても大丈夫とのこと。
これは行くしかありません。
モトクロスコースで蘇った感覚
ひさびさに再会した友人は、私より7歳年上。
それなのに、モトクロスコースをバリバリ走っている姿に感慨ひとしおでした。
全然変わっていないし、元気そうで、本当に嬉しかった。
思えば20年前、私の年齢でモトクロスコースを走る女性なんて、ほとんどいなかったはず。
「主婦だから無理」「年齢的にありえない」――そんな自分の常識なんて、今の彼女の姿の前では意味を持たないんだと気づかされました。
そして、コースに着いた瞬間。耳をつんざくようなエンジン音に胸が躍りました。
借りたウェアに着替え、ブーツを履き、ヘルメットをかぶり、グローブをはめ、ゴーグルを装着。
すべてが久しぶりで、友人に手伝ってもらいながらの準備でした。
そして借りたCRF100にまたがり、アクセルを開けた瞬間――
「なつかし~!」
「こわ~!」
「きつ~!」
「めっちゃ楽しいっ!」
いろんな感情が一気にあふれて、全身が震えました。
笑顔が止まらない。まさに20年前に戻ったような感覚です。

50代からのバイクライフを始める決意
正直、ブランクがあるので不安もありました。
でも、体が覚えていたのか、思っていた以上に乗れたことが嬉しくて、「やっぱり私はバイクが好きなんだ」と確信しました。
「また乗りたい。いや、もう乗る!」
そう心に決めました。
アラフィフリターンライダー、誕生
こうして52歳、アラフィフ女性リターンライダーとして、私は再び走り出しました。
20年ぶりの再会は、不安よりもワクワクが勝っていて、これから始まる50代からのバイクライフが楽しみで仕方ありません。
そして、次に考えたのは「ツーリング用の相棒を見つけたい」ということ。
モトクロスコースで遊ぶのも最高だけれど、やっぱり風を切って走るツーリングは外せません。
どんなバイクに乗ろうか――そんなワクワクのバイク探しが、今まさに始まったところです。
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