母がひとりで、地域包括支援センターに行った日(その2)

介護のじかん
🌿 このページにはアフィリエイトリンクがあります。応援いただけると励みになります!

包括支援センターの方との長い電話が終わり、私はすぐさま母に電話をかけました。

「もしもし、お母さん?」 「あ、Nちゃん?」

電話口の母は、いつもの調子であっさり私の名前を呼んでくれました。 念のため「ねえ、私の名前は何だっけ?」と意地悪く聞いてみると、「Nちゃん(? 何でそんなこと聞くの?)」という不思議そうな返事が返ってきます。

それを聞いた瞬間、ふっと全身の力が抜けました。 さっきまで「急激に認知レベルが下がってしまったのでは…」と不安でいっぱいだった頭の中が、一気にクリアになって安堵に包まれました。

「行ってみたかった」という本当の理由

落ち着いてから、今日の出来事について尋ねてみました。なぜ、包括支援センターで何も答えられなくなってしまったのか。

母は「緊張したとよ」とポツリ。 「なんとなく、市政だよりに載っていた包括支援センターのチラシを見て、どんなところか知りたくてふらっと行ってみたら……色々話をされて、色々聞かれてさぁ」

どうやら、何か特別な目的があったわけではなく、「どんな場所なのか、何かある前に一度見ておきたかった」というのが本当のところだったようです。

それが、あれよあれよという間に中に招き入れられ、悩みを聞かれて、質問に答えていったら「ここに来たら楽しいよ〜」と誘われて。気がつけばその気になっていた、というわけです。

本人は、その日のうちに遠くに住む私にまで連絡がいっていることを知り、「そんな大ごとになっとったと!?」とすっかりビックリしていました。

思えば、少しずつ意識はしていたけれど

たしかに、母自身も頭の中が少し混乱したり、物忘れが増えている自覚はありました。 少し前には、日頃よく気にかけてくれている甥っ子(私の従妹)から「認知症外来を受けてみたらどうか」と勧められたこともあったそうです。市政だよりにも「早めの受診を!」なんて文字がよく載っています。

知らず知らずのうちに、母の中でも「いつかは…」という意識があったからこそ、あの日の「ちょっと寄ってみよう」という行動に駆り立てられたのかもしれません。

ただ、少し前に認知症外来を受診するかどうか、娘である私の娘(孫)も含めて家族で話し合ったことがありました。

そのときの私たちの結論は、「今はまだ受診しなくていい」でした。まぁ消極的な現状維持です。

一人暮らしを問題なくできているし、あえて今受診して「認知症」と診断されたらどうなるだろう。母は昔から、何かあると自分で病気だと思い込み、そこに向かって引きずられていってしまう性格です。(胃が痛いと胃がんとか、排便が1日ないだけで便秘になったと悩んだり…)本当はそうじゃなくても、病気を作り出してしいそうな傾向がある。

だからこそ、「生活に支障が出て、何かサービスを受けないといけなくなったら受診しよう」と決めていたのです。

思い描いていた支援と、本当に出会いたい支援

そして、その「サービスを受けたいとき」は、想像していたよりも少し早くやってきました。

私たちがそれまで思い描いていたのは、調理や掃除、買い物といった「マイナスを補うための支援」でした。 けれど、実際に母が求めていたのは、そして私たちが受けてほしいと思ったのは、「毎日をより楽しく生きるためのプラスの支援」だったのです。

デイサービスに行って、お友達ができて、大好きなおしゃべりをして、たまにどこかに連れていってもらって、毎日に楽しみができる。 そういうことが大好きなお母さんなら、ぜひぜひ通ってほしい。そう思えるようになりました。

病院選びは、やっぱり「通いやすさ」

電話があった翌々日の金曜日、ちょうど実家を訪問する予定があったので、その時に受診について話すことになりました。

包括支援センターの方は、予約なしでも当日に受診ができる病院をいくつか教えてくれましたが、実家から車で二十〜三十分はかかる場所でした。 初診の病院がおそらく介護認定のかかりつけ医になるだろうことを考えると、ここはいったん立ち止まりたいと思いました。もし診断が下りて、お薬が出たり定期通院が必要になったとき、一番通いやすく、長くおつきあいできる病院にしたい。

そこで、母と一緒に相談して決めたのは、車で十分ほどの場所にある、昔から馴染みのある地元の総合病院でした。

「あそこなら、一人でバスでも通えるよ」

母もそう言って安心した様子だったので、さっそくその病院に予約を入れることにしました。電話口では、とても感じの良い看護師さんが対応してくれました。 問診、診察、MRI、そして各種テスト。すべて終わると半日はかかるとのこと。こうして、翌週に病院を受診することが決まりました。

順序が少し逆になっても、大丈夫

包括支援センターにその旨を報告すると、少し驚かれました。 本来なら「受診 ➔ 結果 ➔ 介護申請」という流れを想定していたようで、今回は「介護申請 ➔ 受診 ➔ 結果」という順番になってしまったからです。介護申請の書類に診断名や担当医が入らないまま申請を出す形になりました。

それでも、役所の窓口では問題なく受け付けてもらえました。 多少の事務的な順番の前後なんて、最終的に「介護申請」「医師の診断」「介護認定調査書」のピースがすべて揃えばいい話です。

当事者である私たちが焦っていないなら、なんとでもなる。

事務的な事情に急かされることもあるけれど、マイペースに。 とにかく、一歩ずつ進んでいければそれでいいのです。

【調理が難しくなってきたら…】
実は、調理(料理)は、献立の計画、手先の細かい作業、同時並行の段取りを同時に行う高度な作業です。調理を行うことで、認知症予防にもなる一方で、毎日作るのが難しくもなってきます。そんな時のために、冷凍弁当を用意しておいてはいかがでしょうか。
おかずの種類も豊富なお弁当で、栄養と刺激をいかがですか?

高評価全品★4.5以上 便利な冷凍弁当【健康直球便】


★Amazonで買えるオススメは…
一食530円はかなりお得!!
まごころ弁当 健康バランス食 10食セット 冷凍弁当